今日のおやつはなんだろな

LEGOと宇宙が好きな兄。生物も英語もなんでも興味津々な妹。兄妹とのあれこれを。

私を苦しめた「一汁三菜」と私を救った言葉

f:id:shiratama-anko:20190612005730j:plain

 

日本の文化が好きです。

日本の食べ物も大好き。

 

でも一方で、産後になると日本ならではの考え方や文化に自分自身が縛られて、窮屈になることが激増しました。

 

「子供を連れて交通機関は極力(通勤時間帯は絶対)使ってはいけない。」

「外で子供を泣かせてはいけない。」

「母乳には日本食が一番よい、油物だめ。」

「適度にストレス発散。夫にうまく甘える。(それすら難しく感じてストレス。自分でやってしまえ!となった)」

「離乳食には薄味、手作りが良い。」

 

つ、つらい…息苦しい…

 

 いつの間にか私が背負い込んでいた沢山のこと。

折り合いをつけることができず、苦しんでいました。

 

 特に日本の食文化は一汁三菜という言葉があるように、お魚お肉に青菜、きんぴらやひじきなどの小鉢とお味噌汁。色味のバランスのとれた美しい食卓を理想にしている方も多いのではないでしょうか。

 

特に今はネットで他の家庭の様子がすぐにわかる。写真をネットに上げているくらいですから、どれも手の込んだ美しい食卓です。一方ある芸能人が少しでも隙のある食卓をネットに上げた時は、批判のち炎上していました。。その芸能人の批判への対応がまずかったのかもしれませんが。

その時の私は「何もせめるほどではないような?」と炎上に疑問を感じつつも、品数が多ければ多いほうが良い、というのはやっぱりありました。

 

妊娠中「子供のためにバランスよく」

授乳期「美味しい母乳のために」

離乳食「子供の身体を作る時。産地と栄養を考えて頑張らなきゃ」

 

自分が頑張ればなんとかなる。なんとかなるけど毎日辛い。

夫は外食ばかりで育って家庭料理(手抜き料理?)に疎い。私の実家はどっちかというと、夜はお鍋、翌日はそこに卵とうどんで朝食。

カレーも何日も食べ続けられるタイプの私。夫がやたらバランスにうるさいことに結婚してから気がつき、やらなきゃやらなきゃと自分へプレッシャーをかけ続け(実際かなり頑張って)2年ほどたった頃。

あるブログに出会って、私はとても救われました。

 

 「黒い森の白いくまさん」の言葉

渡欧し、現在ドイツで医師をしているどくとるくまさんのブログです。

germanmed.exblog.jp

今回私のブログに掲載したいと伝え、快諾してくださりました。ありがとうございます。

 

医師という重責を背負い、異国で子育てをしながら仕事をしている姿に現在も励まされています。ドイツで納豆や味噌を作ってしまうほど、手の込んだ料理やお菓子が得意な方です。

 

そんなブログのこのエントリー「簡単料理のすすめ」

私と同じような食事の悩みを抱えたママさんからのコメントに、どくとるくまさんが応える形で始まります。そして、、、

私は、家族にはなるべく体にいいものを食べさせようと、気を付けてはいます。
でも、体にいい=手間のかかる料理ではないんです。
子ども達と遊ぶ時間の方がずっと大切なので、特別の日以外は、お料理には余り時間をかけたくない。
それに普段が一皿料理だからこそ、たまに皿数が並ぶと「うわーっ!」と歓声が上がるというものですよね。 

この言葉がじんわりと胸の奥に響いたのをいまでも覚えています。レシピも乗っていますが、医師が食事バランスはこれで大丈夫と太鼓判を押しているので、かなり安心できました。そして本当は自分が何をしたくて、何に苦しんでいるのかようやくわかった瞬間でもありました。

 

あぁ、そうだったんだ。食事も大事。

でもそれよりも私は子供との時間に使いたいんだ。

料理の品数を気にして公園にいけないのも、「待ってて」と寂しい思いをさせるのも嫌なんだ。

 

育休中、家事は絶対私がやらなくちゃ。主婦たるものきちんと家事をやるものという思い込み、楽をしてはいけないと言う謎の追い込みをしまくっていた当時の私。夫が仕事で辛そうだったからですね、私も頑張らなきゃ、楽しくあってはいけないと感じていました。

 

でもママ(パパ)さん楽していいんですよ。

笑顔でいましょう。

そう優しく伝わってくるものでした。

 

育児に行き詰まっていると

「毎日楽しそうでいいな。」

「毎日子供と遊べていいな。」

と言う夫の言葉も地雷になります。

私がそうでした。かなり傷つきました。驚きのあまり言葉が出なかった。

 

毎日辛いんだよーーー!じゃぁ変わってくれ!と叫ぶより「楽しいです。」と言えるくらい、楽しちゃえばいいんだ。そう完璧に開き直るには流石に時間がかかりましたが、このブログを読んで、料理だけではなく家事全体のバランスを見直すことができたのは大きい。

一汁三菜文化は、それをやっていて楽しいと思える方や外食にまかせることにして。私は野菜を切ることに専念、料理のレパートリーを気にすることをやめました。それだけで、今日何にしようかな?と悩む時間もなくなったのですごく楽です。

 

ちなみにどりとるくまさんのレシピはこちら

この日の材料は、じゃが芋7個、白菜半株、人参2本、ポロ葱半本、戻した干し椎茸2枚、トマトピューレくらいだったかな。最後にグリーンピースを入れ、ソーセージを切って入れ直しました。これで家族4人分で足りない位。
塩はほんの小さじ1杯くらい入れて、あとはソーセージの塩味のみ。それで充分。
大人の分だけ、お皿に盛ってからパラパラと少し塩を振り掛けます。これは、食べ始めはちょっと塩味が強めの方がおいしく感じるから。
ここに全粒粉のパンを添えて食べれば、野菜もお肉も胚芽もあって、これだけでバランスのよい食事になります。
大人はソーセージ多目とか、離乳食期なら味付けする前にじゃが芋と人参だけをすくい出してピューレにしたりと、一鍋で家族全員分済ませてしまいます。

 

因みにこの日の煮込みは大好評で、兄こぐまは三杯、妹こぐまも二杯食べました。
「これだけー?」なんて誰も言わない。これをお腹一杯食べて、皆幸せだもの。
簡単でもおいしいものはあるのだ♪

いまではこれに習って基本、無水鍋にカレーの材料+季節の野菜を入れて弱火でコトコトするだけ。あとはお肉・魚を変える、調味料で和風・洋風を変えるか。おかずに納豆や豆腐やプチトマト。ワンプレートに汁物の日々です。たまーに唐揚げや天ぷらを作った時の食いつきがすごい。笑 

 

母の笑顔は子の笑顔だとつくづく感じた去年の年末。

www.shiratama-anko.com

手間をかけて作った離乳食を食べてもらえない、お落ち込んだり胃をキリキリさせるより、食事は笑顔で楽しい思い出であってほしい。レトルトの離乳食だって産地にこだわった手の込んだものもたくさんあります。

家事は多少家計を圧迫しても自動化。ロボット掃除機、洗濯乾燥機、食洗機、調理も便利なものが出ていて、野菜を切って入れるだけで自動調理てものもありますね。

 

西原理恵子さんの言葉

 しらたまさんはもうお掃除ロボ買ったかな。

 

あんなに抱っこしてほしがっていたのに

 

もったいないことしちゃったな

 

この西原さんの言葉はもう決定的でした。

ある程度家事をのんびりするくせができてきてはいたものの、どこかで完璧にできる他の誰かと自分を比べてしまう。家事が手抜きなグータラダメ親だと自分をせめていました。 f:id:shiratama-anko:20180121190124j:plain

それも西原さんの言葉で脱却できた気がします。

今しかない子供の笑顔を、抱っこをたくさん受け止めよう。

それをしている自分は親として十分なのだと、自分を肯定することもできるようになりました。

こうして今年も簡単ワンプレート食は続くのです。