今日のおやつはなんだろな

LEGOと宇宙が好きな兄。生物も英語もなんでも興味津々な妹。兄妹とのあれこれを。

移動性精巣と陰嚢水腫??

※息子が3歳で手術するまでの経過を遡って書いています。

 

前回からの

shiratama-anko.hatenablog.com

 続きです。

 

 

  

総合病院へ(検診から1週間後)

3歳児検診、そして不安な夜を1週間ほど過ごした後。

やっと予約した総合病院へ行く日がやってきました。待ち遠しいかった〜

この病院は兄妹のかかりつけ病院の一つで、予防接種などの時に通院している場所でした。

 

検診時どこがいいかと聞かれて、かかりつけの中では大きいし、んとなくこの病院の紹介状をもらった白玉

しかし!よく考えると小児外科があったり小児救急がある病院でないと、結局手術はできないのです。←そう、私は気がついていなかった

 

診察室に入って経緯を説明し、息子は診察台へ。

 

 小医:あ〜、確かに左、移動性精巣(いどうせいせいそう)ですね(移動性睾丸いどうせいこうがん、とも言われた気がする)

 

検診時と同じようなことを説明され、手術の可能性も説明されましたが、触診が中心であっという間に診察が終わりました(ほぼ先生がカルテか紹介状かを打ちこんでいる感じ、5分くらい?!)

本来はエコーなど検査も必要ということで、結局また紹介状をもらって小児外科のある大学病院に行くことになりました!

 

 

にどでま(自分に呆れる)

最初から手術できる病院を紹介してもらえば良かったのに!!

 

もし検診時に紹介状をもらう機会があったら、最初から手術ができる一番環境が整った総合病院、もしくは大学病院の紹介状をもらってくださいね。とほほほ

大学病院へ(検診から1ヶ月以上経過)

大学病院はすごいですね〜!紹介状をもらって予約しようと電話をかけたら、予約いっぱい。電話から1ヶ月後、やっと小児外科初診の運びとなりました。

 紹介状を窓口で提出して、軽く経緯を説明ののち待合室へ。

名前をアナウンスされいよいよ入室。

 

 

小外:こんにちは(キラキラ)

 

30代半ばくらいの爽やかな男性外科医でした。

病院が好きなタイプな息子は、入室してすぐ医師の机に乗っていた車のおもちゃに夢中。しかしやはりいつもと違う病院、スタッフ、雰囲気で、緊張はしていて、発言はほぼゼロでした。

 

白玉:今日は移動性精巣と診断されて、紹介状をもらってきました。よろしくお願いします

 

小外:そうですね、では(身体を)診せてくれるかな?

 

息子:(看護師に診察台へ促され横になる)

 

小外:右ですね(触診の後、左右の睾丸から足の付け根までをエコーでじっくり診察)

 

白玉:(ん?なぜか右の精巣のエコー写真を撮っている、、?)

 

息子:(診察台から席に戻る)

 

小外:右側なのですが、陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)ですね(カルテをカキカキしつつ、紙に簡単に図を描いてくれる)

 

 

移動性精巣のことは触れられず、今度は陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)。

 

もうちんぷんかんぷんな私ですが、視覚優位なため絵に描いてもらったことでなんとか状況を理解。その時の絵を取っていたと思ったのですが・・・探したら紛失していました。残念。

 

しかし、医師が説明する場でさらっと絵を描いてくれたのは本当に嬉しかったです。風邪の診察くらいでしか病院経験のなく混乱している私も、すぐに状況を飲み込めましたから。大きな病院だから、一人の患者や家族に関して雑なイメージもあったんですよね。←すみません!実際は親の心配する気持ちを汲み取って、とても丁寧に接してくれました。

 

そして医師が描いてくれたものはもっと上手でしたが、私も真似してなんとか描いて見ました。

そもそも移動性精巣とは?陰嚢水腫とは?

初めて聞く病名だったので混乱。

移動性精巣 いどうせいせいそう

左右の陰嚢の中に、一つずつ入っている精巣。お母さんのお腹の中にいる初期の胎児の精巣は皆お腹の上の方にあります。それが週数後期になって、腹部から陰嚢の中に降りてきます。通常はそのまま、陰嚢に収まったまま動くことはありません。しかし、外部刺激を受けた時などに陰嚢から足の付け根(鼠蹊部そけいぶ)の間をいったり来たりするのが、移動性精巣です。

 

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ずっと高い位置にあると精巣が温まってしまい不妊になってしまうのでは、とマイナスのイメージが付きまといます。私も最初、息子の移動性精巣を検診で伝えられた時、そのイメージが浮かんできて不安になりました。ただ、指摘されるまで、上がったり下がったりしていることに問題意識がありませんでした、個人差かとーー

 

 実際、鼠蹊部に引き上がっている時間が長いと不妊リスクが高まるだけでなく、ガンのリスクも上がってしまうため、精巣を陰嚢の中に固定する手術を行います

移動性精巣を指摘されても大抵の場合、陰嚢に収まっている時間の方が長い子が多いそうです。そのため手術ではなく経過観察で半年に一回の診察を行なっていく方法が主流の様子。また思春期までに治ることも多いそう。

 

↓詳しくは下リンクを参考にしてください。

停留精巣と移動性精巣 〜ご自分のお子さんのおちんちんをしっかりと見たことはありますか??〜 | 東京ベイ・浦安市川医療センター

 陰嚢水腫 いんのうすいしゅ(鼠蹊ヘルニア そけいへるにあ)

 胎児の時に精巣が降下する際、腹膜も降下してきます。通常は産まれるまでに腹膜は腹部に収まり、精巣とは分離します。ところが、分離しきらずに腹膜が精巣を包んでしまっている状態が陰嚢水腫です。精巣の周りにみずが溜まっている状態ですね。

 

なので息子の場合、水腫のある左方が少し大きい感じでした。指摘されるまで気にしてませんでした、これも個人差かとーー。大事な器官なのに、子の性別が違うことで問題に気がつきにくいことってあるんですね。親として、もっとこどもの身体の違和感を気にしていかなくては、と反省しました。

 

陰嚢水腫でも、3歳までに腹膜が自然に閉じていくこともあるので様子を見ます。しかし3歳の誕生日を過ぎてもそのままの場合、それ以降は閉じることが少ない(医師の経験上なのか、ない!という説明でした)ので手術して、腹膜を糸で縛ります。

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陰嚢水腫自体が成長上何か問題になることはありませんが、腹膜と陰嚢が通行しているということは脱腸してしまう(鼠径ヘルニア)恐れや腸閉塞のリスクを抱えた状態と言えます。

 

↓詳しくは下リンクを参考にしてください。

陰嚢水腫について|東京女子医科大学病院 泌尿器科

 

 

脱腸というとものすごく痛いと聞いたこともあって、しかも腸閉塞となると亡くなることもある。某有名人夫妻のお子さんのことが頭をよぎりました。 

手術を決断

一通り診察も終わり説明を受け、息子の左の移動精巣に関しては経過観察で良いとの判断でした。右の陰嚢水腫に関しては、親の判断に委ねられました。

 

 

 

さてどうするか。

 

その場でぐるぐると考えていましたが、

 

手術を決断しました。

 

 

手術を決断した理由などは、また次に書こうと思います。

ではまた。 

 

↓手術を決断した経緯はこちら

shiratama-anko.hatenablog.com

 

↓入院準備についてはこちら 

shiratama-anko.hatenablog.com

 

 ↓手術についてはこちら

shiratama-anko.hatenablog.com

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