今朝のニュースでこんなものがありました。
中学の運動部活動をめぐり、スポーツ庁は16日、活動時間を「長くとも平日2時間、休日は3時間程度」とし、「週2日以上」の休養日を設けるガイドライン案を有識者会議に示した。高校については「準用を期待する」としている。有識者会議はこの日、上限時間の設定をおおむね了承し、ガイドラインを3月に正式にまとめる予定だ。
詳しくはこちら。
ガイドラインにペナルティはないものの、この方針が発表されたことはとても喜ばしいこと。
部活動を強制されている先生方を守るためとも言えるガイドライン。子供の体力と時間を奪っている長時間部活に、当事者だった頃からとても疑問を感じていたので、これが適用される世代が羨ましい限りです。
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短時間でも成果は出せる
部活動が盛んだった私の出身高校。一部の生徒の授業時間は休息時間とかしていました(私はまったり文化部)。
各分野で活躍している彼らを尊敬しつつも「活躍していたら寝てもいいのか?」「卒業後大丈夫?」とかなりお節介なことまで考えていました。
本来なら長時間部活をやって苦しい思いをしてこそ強くなるという古い部活顧問の精神論に疑問符をつけるべきでしたが、私自身「練習した分強くなる」と思っていたので彼らの勉強が疎かになっても、教室中に眠気が満ち満ちても「仕方ないな」と諦めていた部分がありました。
でもそれってやっぱり違うよね。
勉強はやはりいつの時代も学生の本分(今の私はそう思っているけど、当時の私はそんなこと気がつけなかった残念な子、我が子に強制することはできないけれど、、気がついてくれるといいな)。
この時期に授業中寝ちゃうのは、世界を知り理解する可能性を閉ざしてしまっていて勿体ないです。ちなみにここでいう勉強は「様々な挑戦・失敗を経験」することで、学校の勉強とは限りません。
現在では勉強でも運動でも長時間やりっぱなしでは効率が悪いとされています。子供なら20分、大人なら長くても90分に一度は必ず10分〜20分程休憩した方が効率が上がるのです。休憩時には頑張ったご褒美(おやつや見たかったドラマを観るなど)をあげると脳が喜んでさらに集中できるそうです。
参考:“短時間サイクル” で効率的な学習を。医学生がおすすめする「短時間集中型勉強法」 | コラム
部活だけで見たら強くなる方法は新旧色々あるのでしょうが、、、同じ効果があるなら短時間で効率よくやったほうが先生・生徒双方にとって良いのは明らかです。
練習時間が長く厳しければ良い結果がでるわけではないということを、東福岡高校のラグビー部藤田監督は証明しました。短時間の練習で高校日本一に導いたそうです。
列に並んでダッシュする順番を待つなどの無駄な時間を徹底的に省き、全ての選手が常に練習時間になるようにしたのだとか。
TBSのTV放送で見たのですが、この監督のデスクには経営本のずらりと並んでいました。100冊以上あったのではないでしょうか。
彼が一番参考になったと言っていたのは確かカルロスゴーンさんのものだったような(うろ覚えーすみません)。自分なりのスタイルに行き着くまで長時間の部活とコーチング法の勉強でかなり大変だっただろうなぁ。
しかしそうして行き着いた現在の短時間練習スタイルなら、新しい試みやコーチングための勉強時間だって取りやすいでしょう。それでさらに生徒たちと効果的な練習法を組み込める。とても良いサイクルですよね。
同ラグビー部を率いる藤田雄一郎監督(45)は、選手達に猛練習を課すのではなく、細かく時間ごとに分けた練習メニューをタイマーで管理。決められた時間内で行い、ミスがあってもやり直しなどはせず、時間がくれば否応なしに次のメニューへ。はやい時には1時間程度で練習が終わることもあるという。
番組のカメラにその意図を語った藤田監督は、「それって自分が気持ちいいだけで、試合のやり直しはないんで」と切り出すと、「ラグビー、バスケ、サッカー、アメフトしかり。時間をどう使っていくかっていうのが1つの大きな戦術だと思う。時間にルーズだったらタイムスポーツはできないと思う」と持論を展開した。
こうやって大人になった世代に交代してやっと、日本の残業体質は終わるのかもしれない
今後世界はさらに小さくなっていくでしょう。言葉の壁がなくなる時代もすぐそこです。
子供達は学校で勉強、その後の時間が全て部活や塾だけの生活ではなく
部活をし(もちろんしなくてもOK。宿題や、本は読んで欲しいな、、笑)
遊んでお洒落もして、時に親に迷惑をかけて、旅に出て。
たくさんのことに触れて大人になれるよう見守りたいと思います。
↓私が今の成熟度の(勉強が学生の本分と理解した)まま中学生に戻れたら、絶対に進学のために猛勉強するほど行きたい高校を作った方の話
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