必死の形相
那須高原南ヶ丘牧場に行ってきました。
↓前回:意気揚々と羊たちの餌やり体験の入り口に向かっていく息子
スポンサーリンク
大失敗
出入り口に向かうまでの間にもうなんとなく彼らの視線を感じてはいましたが、入り口ちかくの一頭はもう狙いを定めている感満載。とにかく素早く入らなければ!
出入り口はヤギヒツジが逃げ出さないように二重構造になっています。
私がまず入って最小限の隙間で息子を入れる!それも素早く! と気合を入れて中に踏み込みました。
私:入る!
ヒツジ:ぐい(瞬時に扉の隙間に入り込む)
息子と私:ひぇーー
恐怖のご対面。
ヒツジさん速い!早かったです、本当に。なめてました。
もう私が入った瞬間に私の足に体あたりしながら、突き進んできました。
息子が餌を持っているのを分かっていたのでしょうね。幼児にも遠慮がありませんよ〜ヒツジさん。
扉から突然出てきた顔面に驚いたのか、息子はその場でことんと座り込み「怖いー怖いよー」と泣いてしまいました。
なんてこったー。
反省点はいろいろあります。餌は私が持っていなくてはいけませんでした。それに息子にももっと入る際に素早く入ることを打ち合わせしておけばよかった。そもそも餌がなくても入れるところだし、餌を持っていない方が安全だったのかもしれません。
ヒツジは臆病な生き物だということ、今まで私が餌やりしてきた牧場のヒツジはここまで積極的な感じではなかったので完全に読みが甘かったです。
息子よ、怖い思いをさせてごめん。
リカバリーが大事
とはいえ、ここで諦めたらイカンよ!
ということで 、泣く息子と出入り口からひとまずヒツジを引き離すために餌を受け取り、広場中央で餌やりを一人始めた私。
奈良公園のシカたちに比べれば可愛いものですが、ぞろぞろと他のヤギヒツジも集まってきて餌をもぐもぐ。動物好きの私でも一気に7頭程に囲まれると少し怖かったです。でもあくまで笑顔えがお。
出入り口で固まっていた息子も、私が余裕そう(に装っている)なのをみて少し興味が出てきたのか、一人でとことこやってきました。私に近づけなくて「怖いー怖いー」と相変わらず涙目でしたが、意外と慣れてきたのか徐々に輪の中へ。そしてチャンスはやってきてくれました。
ヤギの赤ちゃんがやってきて餌を催促してきました。
とんと前足で小突かれたのですが、赤ちゃんといえどもやはりヤギ。結構な力です。
でもそこもなんとか耐え、よく見ると、、真っ白な毛並みとくりっとした赤ちゃんならではの瞳。やられました。
ヤギらしく(高いところが好き)切り株の上に来てくれたので、まず私がまずそーっとなでなでチャレンジをしてみると、結構触られるのも大丈夫な個体で一安心。ちょっと毛が固いところがまた可愛いです。
その様子を見て息子も興味が出てきたのでしょう。
それまでベソをかいていたのが嘘のように「イイコイイコしたいー」とねだってきました。チャンス!
なでなでできましたー!!
よかったー。私は心の中で涙していました。笑
いやはや、最初はどうなるかと思いましたが触れればこっちのもの!
やはりヒツジに向かってこられそうになると「キャ」と言って逃げていましたが、ヤギのことは気に入ったようでしばらく広場で触れ合ったり、餌もあげることができていました。
今回のようなふれあいを重ねてきて、少しずつ動物や身の回りの植物も虫も「可愛い」と慈しみの気持ちを持ち接している息子と娘。世界を大切に思う気持ち、美しいと思う気持ちを、これからも少しずつ彼らの中に積み重ねて行けたらと思います。
牧場の勧め
住んでいる地域によってはそんなに珍しい風景ではないのかもしれませんが、コンクリートの街に住んでいる我が家にとっては牧場の風景そのものが癒し。深呼吸したくなる景色なんて久しぶりでした。
なかなか頻繁には行けないですが、子供たちは綺麗な場所・整い過ぎているものだけではなくて、自然なちょっと汚れた場所・動物に触れて、動物好きアウトドア好きに育って行ってくれたら嬉しいです。
栃木県益子から始まった那須高原の旅。
これからの季節は天気に恵まれることも多いですから、どんどん未開拓の地へも赴きたいと思います。
↓栃木県の旅①
↓栃木県の旅②
↓栃木県の旅③
おまけ
いつもだとさらっと即興絵日記なのですが、今回は縁をつけてみたりコマも多くかいてみたり初めてだらけで、なかなか進みませんでした。難しいですねー四コマ。
さてさて動物おまけのお話も。
ヤギとヒツジが一緒に飼われている理由を知っていますか?
ヒツジはかなり臆病で、食事の場所一つ変えるのにもなかなか動いてくれません。ヤギを混ぜておくと、ヤギがリーダーとなってヒツジもまとまって行動してくれるのだとか。そうすることで一箇所の草を食べつくすことなく、また草が生えてくるまで移動して待つことができるのです。羊飼いの知恵ですね。
そうそう、今回のことで自分でも驚いたことがあります。ヒツジが出入り口から出て行きそうになった時、咄嗟のこととはいえヒツジの首根っこを持って引き戻すなんてことをやってしまった自分。たくましいな。新たな自分を発見できた旅でした。笑
では、良い秋を。
スポンサーリンク