今日のおやつはなんだろな

LEGOと宇宙が好きな兄。生物も英語もなんでも興味津々な妹。兄妹とのあれこれを。

2歳差兄妹の絆がやっと。産後うつとの狭間で

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息子が4歳と2ヶ月、娘は2歳1ヶ月になりました。

 

冬休み明けからとても情緒が落ち着いていて、とてもお兄さんの息子。

相変わらずおもちゃで遊んでいても兄に「やらせて」と言われたらすぐに譲ってしまうところが心配な優しずぎる娘。

 

今でこそ一緒に出かけられないと「妹も一緒がいい。さみしい😢」というほど妹大好きな兄になりましたが、ここまでの道のりはとても長かった(ちなみに妹は生まれてからずっと兄が大好き)。

 

今日はそんな白玉家のほんの少し昔の話。

 産後1年は息子の行動に「なんでこんなに暴力的なの?」「育て方がよくなかったの?」と不安になっていました。

 

2歳差ならではの兄妹げんかで悩んでいるママパパのヒントに…はならないかもしれませんが、同じようにかなり、もうかなーり悩んでいた人がいるよ。

でも安心して兄妹を見守れるようになったよ

そういう時がきっとくるよ

ということが伝わったら幸いです。

 

 

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妹が生まれて:怒れる兄と怒れる私

息子2歳・娘0歳

おもちゃを独占する・妹を叩く

息子の初めて妹を見たときのはにかんだ笑顔。

嫌いとか拒否する姿勢は見せない。けれど自分から妹に触れることはしない。そんなぎこちないところから兄妹の生活はスタートしました。

息子の大きな赤ちゃん返りはなかったのですが、そこ(甘える機会がない)が問題だったのかもしれません。

 

オムツを取ってくるなどのお手伝いはもともと大好きなので「ありがとう」はとにかく伝えていました。

→長子のできることを見るように気をつけていた(できないことも多々)

 

息子娘が生まれてから欠かさず「大好きだよ」「愛しているよ」と就寝前に伝えていました。

→愛情をたくさん伝える(いまも変わらず)

 

だんだんと寝返りなど動きを見せる妹。息子は面白がる一方で自分のおもちゃを触られると怒って取り上げたり、叩いたり。

→そのときは「今使っているから使わないでってお口で言おうね」と言い聞かせ続けた

 

しかし2歳から4歳くらいの子供は、もともと自分の領域で自分の遊びをしたい時期。

自分の大切なおもちゃを譲ることを強要することは、自己主張するという芽を摘むことでもあるとよく聞きます。

ペットボトルのダンボールを積み上げて簡易壁をつくり、二人をわけて遊ばせることも。

→無理に仲良く一緒を強要せず、一人ずつ遊ぶことも必要と割り切る

 

叩くのがいけないことだと頭ではわかっている様子の息子も、どうしても衝動的になってしまう場面が見受けられました。

 

我が家がグーンと楽になったのは娘が8ヶ月をすぎた頃から

娘の授乳時期間隔が開き、夜間の授乳が減ったのでまとまった睡眠を取れるようになったことで、私のイライラが激減。

 

さらに楽になったのは娘1歳を過ぎてから。

その頃になって息子の理解力が育ってきたのか、ようやく上げた手を止めて一瞬考える時間を持つようになりました。嬉しくて嬉しくて息子を抱きしめたっけ。

 そして「これ貸して」「今はこのおもちゃは貸せない」と娘に言えるようになったことで、それまでのような怒りと号泣の表現が減りました。

さらに追いかけっこなど娘と一緒に遊ぶことができるようになり、やっと家族としての愛着が湧いてきたのかなと感じれることも増えました。

 

我が家の場合徐々に楽になるというより、ある時期になるとぐんと楽になることが多かったですね。

→兄妹が仲良くなる、ひたすら待つ気持ちをもっと強く持っていたらあそこまで辛くなかったのかな?

 

産後感情の起伏も激しかった私は、息子の2歳として当たり前の行動(おもちゃを貸せない・妹を叩く)が許せなくなることも多く、産後5ヶ月頃になると毎日のように息子を怒って、叱って。その罪悪感から泣くという最悪の状況でした。

 

「息子がとても大事だ、同じように娘も大事なんだ。叩くのはやめてほしい。」と切実に息子に伝えたこともあったほどです。 

 

長子のイヤイヤ期と重なるのが大変すぎる2歳差育児

2歳というと第一次反抗期。自己主張をする時期でもあります。

こっちで息子が癇癪、あっちで赤ちゃんがお腹すかせて泣いている。育児書に習って「一人目を優先する」を最初こそ真似したものの、娘のことが心配で早々にやめました。

でも私にはそれで合っていました。妹が泣いていても兄が優先されるというのは、いくら2歳でも違和感があったからです。

→長子を優先できるならそれで良いが、自分が楽な方法で(保育者にストレスがかかっては元も子もない)。

その分赤ちゃんが泣いていない時間に息子とスキンシップ&息子としかできないおやつ作りや遊びをしました。「赤ちゃんが泣くときは、お腹空いていてもう限界のときなんだよ。だから赤ちゃんが泣いた時はそっちに行くよ。」と伝えていました。

 

あと育児書は捨てました!笑

その通りにできれば苦労はしないよ〜とにかく優等生を求められている感じがして余計落ち込んでしまうから(私の場合)。

 

 すぐに家族になれる兄妹もいれば、そうでもない兄妹も

胃をキリキリさせながら過ごしていた日々。

それでも二人はきっと「大丈夫、仲良く過ごせる日がくる」と思えるのには訳がありました。

 

公園に遊びに行くと同じような兄妹構成のママさんとお話しすることがありましたが、大抵同じような悩みを(大なり小なり)抱えていたのです。

兄妹仲がそれほど!と子供の前で大声で話す方はそういないので、皆控えめに言っていたはずです。それでも困っている方が多い印象なので「兄妹が仲が良くない」ことは何も珍しいことでもないのだなぁ、と少し安心しちゃったんですよね。

 

もう一つは、娘は何をされても息子が大好きなのがわかっていたから。

わたし自身、小さいときから無条件に姉が大好きでした。

 

兄に毎日のようにおもちゃを取られ、時々叩かれてしまっても、それで泣いてしまっても、機嫌が戻るとまたニコニコしてお兄ちゃんをみる娘。あぁ赤ちゃんの尊さよ。

 

二人が同時に背を向けるのではなければ、いつかは通じてくれるという謎の自信があったから辛い光景に耐えられた(と言えるのか)というのはあります。

 

とはいえ、おもちゃを共有できないために毎日仲裁に入ったり、目を離した時に泣き声が聞こえてくると何があったかと胸がきゅぅとなる日常は辛く、一刻も早く終わってと心から願っていたのも本当。

 

幸いだったのは私はママ友がおらず、兄妹仲が発展途上であることを気にせずにいられたこと。比較対象があると落ち込んでしまうのが人の性というものですが、特に私はその傾向が強くて落ち込みやすい厄介な性格なもので。

 

そんなことをせず「いつか時間が解決してくれる」と大きく構えておく大きな器が今も欲しいものだといつも思っています。

 

産後うつはほとんどのママが経験する?

兄妹仲だけで大層な、、という感じでしょうか?

もしかしたら兄妹のことだけだったらここまでやられる方はそういないのかもしれまねんね。私自身に産後うつやノイローゼ傾向があり問題を抱えていたからこそ、そこまで辛かったのかもしれません。

 

育児なんて何千年と人がやってきたことなのだから平気さ〜と一人目出産に挑んんだ呑気メンタルな私。その呑気さを持ってしても二人目出産後は通用しませんでした。

 

呑気だからこそ、用意が足りなかったとも言えます。

 

ママもパパも自分達が限界を感じる前に受け皿を確保しておくことは本当に大切なことです。これから出産に挑むどの方にも伝えたいことでもあります。

 

限界を感じたときはすでに行動力と決断力が落ちてしまっている可能性大で、そこから受け皿を利用するとなると準備やらお金の事やらが大変で「使わない」と選択してしまうかもしれません。

 

私は夫から反対されて、息子を自分から離すべき時に一緒にいてしまった。

ヒステリックで自分の感情すら手に負えない状況、毎日のように泣いていました。

 

→ママが追い詰められてからでは遅いんです。

余裕のある時から人の手はどんどんかりる・甘える。夫やどちらかの実家など家族でももちろん良いが、なるべくなら私情を挟まない機関(ベビーシッターサービス)に受け皿を持っていると良いと思います。甘えるところが家族だと、あるキッカケで「甘えているんじゃない?」と自分が傷つくことを言われかねません。悲しいかな実体験

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私がこの時藁をも掴む気持ちで公的・私的サービスを利用したいと訴えたところ、夫に金銭的なことを言われて却下されました。パートナーの不理解も産後うつを悪化させる要因と言われています。

私はこの局面誰に反対されようとも、家計が赤字だろうとも、産後6ヶ月の間だけでもにサービスを利用すべきでした。

パートナーの産後うつを回避したいパパさん!ママがたとえ遠慮してもサービスを週一で利用する、育児の話を聞く等のフォローをしましょう。産後うつは誰にでも起こりえることなのですから。

 

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妊産婦の自殺件数に衝撃…“本能が招く”産後うつの実態:イザ!

 

統計では10人に1人(私はこっちの数字を産前聞いていて油断していました)

アンケート調査では8割が産後うつか、それに近い症状で苦しんでいます。これから出産を控えた方は「自分は大丈夫」ではなく「もしかしたら私も」誰にでも起こり得ることとして「家事育児で楽できるポイント」を準備しおいた方が気持ちにゆとりが持てるのではないでしょうか。

 

私は産後1ヶ月から1年ほど疲れやすい・涙もろい・感情の起伏が激しい(常に月経前のイライラ状態)という状態でした。そして月経が戻った頃にやっと、産後うつの症状が軽減しました。女性ホルモンのジェットコースターはもう懲り懲りです。

 

時は進んで:ちょっと好きかも

息子3歳・娘1歳 

この頃になると、ようやく息子は「妹をちょっと好きなときもある」というくらいになりました。娘は相変わらず兄が大好き。

 

このころから兄妹にやってもらったことがあります。

  • ごめんなさいをした後はぎゅー(ハグ)する

発動場面:おもちゃをとった時、手が出てしまった時

 

このルールを作った目的は、お互い(特に息子が娘に)触れることに慣れてもらうため。そしてより親しみを持ってもらうため。一種の行動療法になるのかな。

 

遊びの中で娘に激しいタックルをしてしまうこともある息子。ぎゅっと優しくハグすることで娘の温もりや温かさを知ってもらいたかった。

 

形から、言葉から、だけでも習慣化すると心が伴うようになるという実体験があったので導入したこの方法。

その成果か息子の成長かはわかりませんが、タックルはなくなり、今では子犬のように二人でじゃれて遊ぶようになりました。

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そして大きな大きな変化が見られたのは息子が幼稚園に行き始めた春。

幼稚園の縦割り教育で彼自身得るものが多かった様で「小さい子には優しくする」といことが自然と発揮される様になったのです。きっと幼稚園で年長年中の子供たちに、優しくいっぱい遊んでもらっているんですね。

「妹ちゃん、可愛いね。」と肯定的な言葉が増えたのもこのころからでした。

 

一緒にいると楽しい、いないと寂しい存在へ

息子4歳・娘2歳

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家だと二人で追いかけっこかソファで戯れています。

文字の書き方を教えているのを見た時の優しいトーンは誰を見習ったのかと思うほど(少なくとも私ではない!!)。

 

昨日に至っては、公園の滑り台の下で妹をキャッチ、階段の下で落ちてこないように見守り、自分についてこないときは大声で呼び寄せ、全ての危険から回避させようと甲斐甲斐しくお世話をしていて笑ってしまいました。

 

私は「可愛い子には旅をさせろ」という方針で、息子はむしろ私から手助けされずに育って来たはずなのに、本当に不思議。

娘も息子の時と同じように、こけても自分で立ち上げるまで何せずに見守りたいのですが、、、息子が助けに来るので娘の今後がちょっと心配なほどになってしまいました。

 

最後に

産後1年は息子の行動に「なんでこんなに暴力的なの?」「育て方がよくなかったの?」と不安になっていました。しかし1年、また1年とすぎて振り返ると「ただそういう時期だったのだな」ということがよくわかります。

 

「嫌なことは口で伝える」と伝え続けることはやってきてよかったと思っていますが、これも私の自己満足かもしれません。

 

「このままでは息子が暴力的な子になってしまうのでは」と私が不安になり、感情的に怒って効果を感じたことは一回もなかった、ということは今後の生活に向けて頭に刻み込んでおきたいことです。

 

どうにもならないと思っていた問題。ところがある日突然、子の成長によって解決してしまうなんて不思議なものですね。

こういうことが一回や二回ではなく。私はただ子供達の「その時」を待つことが必要なのだと毎回思い知るのに、、心配が先立ってしまう。

 

息子が兄になって約2年。彼なりに「お兄ちゃん」(とは呼んでいませんが)としての自覚が出てきたのは4歳になってからでしょうか。長い道のりでした(T ^ T)

最後に兄妹仲に役立ったかはわかりませんが、心がけていたこと、働きかけたことをまとめます。

  • 長子は下の子が生まれただけでその状況に適応しようと頑張っている
  • 態度でも言葉でも「大好き」を伝える
  • 遊ぶスペースやおもちゃを無理に一緒にしない
  • 仲良しは1日にしてならず。一年スパンで大きく構えて待つ
  • 良いとされている方法に期待しすぎない
  • 「今使っているから使わないでってお口で言おうね」と言い聞かせ続ける
  • 「ぎゅー」は強制
  • 長子には自分が弟・妹になる機会を(他年齢交流)

明らかな問題がない限り、多くはき時間が解決してくれるものでしょう。

その時はきっときっとやってきます。

大丈夫、大丈夫。

 

 

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